PHOENIX WANが届いたけど、シリコンスプレーのみでは実用に耐えられないレベルで音がでかい。色々な静音化の記事なども参照したが、配管用パテのようなフェニコンが汚れる対策は可能な限り避けたい。あと音の大部分がボタン自体から出ているように感じたので、まずはボタン押下時の接触音対策をすることにした。
2021/10 追記
ボタンの受け皿に0.5mmゲルシートを貼って使い続けたところ、ボタンの多重反応が起きるようになったので結局剥がした。
フェニコンの多重反応、多分機械的(電気的ではなく)問題だなぁって放置してたのちゃんと見たら、ボタン受けの底に貼ってた0.5mmゲルシートのせいでマイクロスイッチが反応するかどうかギリギリの高さになってたぽい(ので多重反応が酷いボタンからはシート剥がした
— harry (@harry0000jp) 2021年10月16日
衝撃吸収素材の選定
対策としてゴムをボタン底面やボタンの受け皿に貼るのが一般的なため、0.3~0.5mmの製品を色々調べた。後で判明することだが、1mmの厚さにしてしまうと、ストロークがギリギリ足りなくなり、マイクロスイッチが反応しなくなる。
結果的にエクシール社のハイパーゲルシートを試してみることにした。
https://www.exseal.jp/products/detail/475
製品ごとに30/50/65と番号が振られているが、アスカーC(硬度測定値)を表していて、数値が低いほど柔らかい。製品説明に柔らかいほど振動吸収性が良いと書かれていたので30の0.5mmを公式通販から購入した。*1
価格は¥3,700とそれなりに高め。
あと 40 x 50 cmのシートが折りたたまれずに送られてくるので、めっちゃでかくてビビるのと、使用後めっちゃ余るので、2人ぐらいで共同購入するのが良いのかもしれない。
ゲルシート注文したらスゲー状態で届いた(400x500なんだから当たり前だろ pic.twitter.com/MtHdRGrheI
— harry (@harry0000jp) 2020年4月29日
対策の実施
ボタンの構造
シートの切断と貼り付け
ボタンの受け皿の方に貼り付けるために採寸して切り出していった。
ボタン内部への貼り付け
ここまで実施したところで、思っていたより静音効果が得られていないことに気づいた。
ハイパーゲルシートを2枚重ねの1mmにするとより静かになった気もしたが、ボタンがギリギリのところで反応しなくなるのと、使用感も結構変わってしまう。
何かできそうな対策がないかボタンなどを観察してて気づいたのは、以下の2点。
- ボタンの中が空洞であるため、叩いた衝撃で音が増幅されている
- ボタンの側面とボタンの受け皿が接触したときの音が軽減されていない
ボタン側面の隙間に対策を行うのは難しそうだったので、ボタン内をゲルシートで充填することにした。
ボタンの内部は上に行くほど広がってる構造になってて、底面は 33 x 17 mm、上面は 34 x 17 mmぐらいになっている。
このボタンの静音化をあと6ボタン分やるのか…ってなってるところ pic.twitter.com/OvKYlbBMY0
— harry (@harry0000jp) 2020年5月6日
比較動画
- すべての対策を施した後は、ボタンを叩いた時の音が低くなっているのが分かる(?)
- やはりPS2専用コントローラーの静かさは群を抜いている
今後
比較動画でもわかるが、PS2専用コントローラーなどに比べるとまだまだうるさいので何かしらの対策ができるならしたい。
ここまで対策したところで本体自体の騒音も気になってきてるので、コントローラーの天板の振動を軽減するために配管パテを使う…とかが候補として挙がってきてるが、できればやりたくない。
吸音材を入れる案もあるが、実際に発生している音や衝撃から察するにあまり効果は期待できない気がしている。
余談: PHOENIX WANが届くまで
春節やら某パンデミックなどの影響で遅れに遅れた。とりあえず3月以降もIIDXを結構な頻度でやりそうだったので、早めに注文したのが良かったのか悪かったのか…
経過
2/13 GAMO2 online shopで注文(クレカ決済)
2/17 GAMO2、3月上旬まで休業期間の延長を発表
3/05 GAMO2、営業再開
3/14 EMS出荷 *2
3/19 北京市到着
3/26 郑州市到着
4/11 上海国际邮件交换站へ移動
4/12 上海国际邮件交换站に到着
4/24 東京国際郵便局に到着
- 4/25 東京国際郵便局から発送
- 4/26 自宅に到着
到着時の写真
中国内で1月以上彷徨ってた割には箱に一切へこみとか無くきれいな状態で届いたので包装が素晴らしいと感じた。