経緯
以前から目覚まし時計のアラームスイッチがガタついてて、onにしてるのにアラームが鳴らなかったり、snoozeボタンを押したときの小さな衝撃でアラームが解除されたりして困っていました。
これが原因で重役出勤*1してしまい、言い訳した際
私
「上の階の住人がうるさくて耳栓して寝るんですけど、その場合スマホのアラームじゃ起きられないので目覚まし時計使わないといけないんですが、目覚まし時計のアラームスイッチがガタついてて鳴らないことあるんですよね…」
社長
「お前 (言い訳が) 面白いな」
とのお言葉を頂戴してしまったので、いつか修理しないとな…とは思っていました。
4月から新生活が始まることもあり、ついに自分で修理することにしました。 ヨドバシカメラで良い目覚まし時計が見つからなかったこともあり。
修理するのはSEIKO SQ684Sです。
コラム: 家電製品ミニレビューセイコークロック「ツイン・パ SQ684S」
分解(原因の特定)
おおかた内部にあるスイッチがガタついているのだろう、と推測してスイッチを交換する予定でした。
背面のネジ(6個)を外し、左右2カ所ずつあるツメをゆっくりと外側に向けて外してやります。*2
分解してスイッチの構造を見てみると予想の斜め上を行っており、スイッチなどという電子部品は存在せず、スイッチに直付けされた金具が基板の接点に触れてアラームのon/offが切り替わる、という仕組みでした。
on/offを考えると年間400回以上操作するスイッチがこういう構造になってるのもどうなんだ…4~5千円もする時計なんだぞ…。
修理
手持ちの部品にトグルスイッチ*3は無かったため、秋葉原へ買いに行きました。予備も含め2つ買いました。購入店は千石電商さんで、1個160円です。
スイッチはある程度奥行が必要なので、適当な空間が確保できるところに穴を開け、スイッチを取り付けます。
あとは配線してハンダ付けすれば完成です。
元々付いていたスイッチの金具は基板と逆方向に折り曲げておき、基板の端子部と接触しないようにしてあります。
修理後の使用感
ある程度耐久性のあるスイッチに変えたのでパチパチ気持ちよくアラームのon/offが切り替わります。
衝撃でアラームがoffになることもないのでこれでアラームが鳴らないという事態は避けられそうですね。*4
後日談*5
その後、1年ぐらい使い続けたところでスイッチが壊れました。年間数百回操作するには耐久性が足りなかったようです。
新しいスイッチを探すために少し調べたところ、スイッチの仕様(データシート)には「開閉耐久性」というものがあり、「機械的」と「電気的」でそれぞれ回数が記載されています。
耐久性やサイズを踏まえて検討した結果、NKKスイッチズ株式会社の「UB-16KKG4N」*6を使うことに決めました。
製品ページにあるPDFから仕様が見れます。このスイッチは金メッキ接点のロック型なので、開閉耐久性は機械的 200,000回以上 / 電気的 200,000回以上です。流石に余裕でしょ…。伊達に1個数百円で売ってないぜ。
このボタンの購入時の注意点ですが、ボタンのカバーが別売りだと言うことです。買い忘れないように気をつけましょう(1敗)。
交換後は以下の様になりました。
ボタンカバーがないので少し押しづらいですが、数年経った今も壊れずに動いています。